2020年04月13日
スポーツ選手・指導者・各団体の皆様へ
外出自粛要請以降、さまざまなスポーツ上級者がtwitterやinstagramで「身近なところでできる練習方法」などの動画をシェアされているのを目にします。
こんな時だからこそ、鬱々としたストレスを発散して元気に行きましょう、というメッセージにはとても元気づけられますし、素晴らしいアクションだと思います。
ありがとうございます。
ただ、「家の前の道路でやろう」は間違ったメッセージとなるのでやめていただきたいのです。
家の前の道路での遊びや練習は、やってる本人はストレスを解消できているかもしれませんが、その周囲に住む大勢の人たちにとっては強いストレスを与えられるばかりです。
この情勢下、まさに最前線で私達を支えてくださっている医療従事者や物流従事者の方々の中から、夜間に仕事をして昼間はしっかり休みたいのに外から聞こえるボールの音や叫び声で眠れない、といった深刻な声も出ています。
また、テレワーク化で在宅勤務となった人たちからも、外がうるさすぎて仕事ができないと言った声が急増しています。
体調が悪くて休みたい人や勉強をしたい人にも激しいストレスとなります。
近隣のすべてのご家庭と親密な信頼関係が築けていれば良いのかも知れませんが、昨今の日本の住宅事情はそうではありません。
道路で日常的にこどもを遊ばせる「道路族」問題はネット上で10年ほど前から議論されてきました。
自宅の前で道路遊びをされて、家屋や車にボールをぶつけられたり、音と叫び声と振動で強いストレスを受け続けて心身を壊したり、引っ越しを余儀なくされたりした人が大勢います。
音は人を簡単に壊します。
そんなストレスを周囲に強いてまで、やることでしょうか。
それが原因でそのスポーツが、そのチームが嫌いになる人が増えても皆さんはハッピーでしょうか。
道路遊びが原因で事故に遭い、毎月のように子どもが命を落としている痛ましい現実もあります。
道路遊びは危険行為であり、迷惑行為です。
どのようなスポーツでも、一番最初に教えるのは礼節と尊敬の心であると思います。
どうか、練習は自宅前の道路では無く、公園など然るべき場所ですることを強く推奨するメッセージを発信していただきたいと思います。
この騒動が早く過ぎますように。